|
試合後、カーンはゴールポストにもたれて動けないでいた。泣いていた。自分のミスで失点したことが悔しかっただろう。だが、彼のミスを誰が責めるだろうか?そもそもドイツは彼の活躍なくして決勝まで進めただろうか?今大会で準決勝までの6試合で許した得点はわずかに1点、明らかに今大会最高のゴールキーパーだった。33歳の彼だが、4年後のドイツでも活躍し、この汚名を返上してくれるだろう。
ワールドカップの置いてあった台に一人上ったセレソンのキャプテン、カフーにワールドカップがブラッタFIFA会長から手渡された。その瞬間、何が起こったかと思うほどのスモークがたかれ、千羽鶴がスタジアムに舞った。感動で胸があつくなった。
試合が終わっても、帰る人はなく、表彰式のセレモニーを観衆はみんな楽しんでいた。
この1ヶ月間は私にとって本当に幸せな日々であった。「4年後はドイツにワールドカップを見に行くぞ」島貫さんと、硬く誓いを交わしスタジアムを後にした。
|