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 日本代表がベスト16でトルコに破れた。試合内容では完全に日本がトルコを圧倒し、ボールを支配しながら、前半12分、ミスで与えたコーナーキックからの失点に泣いた。しかし、ながら日本は2勝1分けでGroup Hを1位で見事に予選突破した。日本はワールドカップ出場2回目ながら「開催国の最低義務」と言われた大きな目標をクリアした。フィリップ・トルシエ監督と頑張った選手たち、日本代表に拍手を送ります。「夢と感動をありがとう」
 しかし、韓国にはびっくりした。優勝候補にも挙げられたポルトガルを下し、GroupDを1位で通過し日本とともにベスト16に名乗りを上げた。韓国のこれまでの試合とイタリアのこれまでの試合を見た感じでは韓国VSイタリアは、40%位韓国の勝ちもあり得ると思っていたら、イタリアを延長の末、安貞桓(アン・ジョンファン)がゴールデンゴールを決め、大逆転で下した。熱狂的な応援を背に、選手個々の身体能力と試合中に攻撃的な選手を投入しシステム変更を必要としながらもバランスを崩さない柔軟な組織力と戦術理解力。就任から1年半の短い期間で指導したフース・ヒディング監督の手腕は驚きである。
 何となく、日本代表が敗退し、胸に空いた穴を感じながら、ワールドカップを見ている。しかし、そんなことも一瞬にして忘れてしまいそうな準々決勝の一戦、イングランドVSブラジルを観戦することができた。「サッカーの母国」VS「サッカー王国」の一戦となったが、チケットを購入したときはフランスVSブラジルと前回大会の決勝戦の再現を夢見ていたが、フランスの予選敗退でその期待は崩れ去った。しかし、準々決勝では一番のカードであろう。「事実上の決勝戦」などと報道もされている。それにしてもベッカムの人気はすごい。もう今や日本人でベッカムを知らない人はいないのではないかと思えるほどである。
 再び、静岡スタジアムエコパにやってきた。愛野駅に到着したときから、明らかに前の2試合とは雰囲気が違った。改札口には「チケット譲ってください」「I won't thickets」と書いた紙やボードを持った人がたくさんあふれていた。ベルギーVSロシアはもちろんのことドイツVSカメルーンでも見られなかった、テレビでしかお目にかかれなかった光景である。駅からスタジアムに向かう通りでは、外国人がイングランドとブラジルのユニフォームを売っている。露店ではなく、個人的にお店を広げているようである。この試合はどちらかというとブラジルを応援していたのであるが、思わずイングランドのユニフォームを買ってしまった。
 それにしてもイングランドサポーター、ブラジルサポーターとも多く、前の2試合より外国人が多く目立つ。ブラジルサポーターは日系ブラジル人と見受けられる人が多い。豊橋から浜松は日系ブラジル人が多い地域で、私の患者さんにも今までに10名を越えるブラジル人の患者さんがいる。彼らはチケットを持っていないらしくスタジアムの前のチケットチェックまでの間にたむろして応援を しながら楽しんでいる。試合はお互いに出方を伺う静かな展開でスタートしました。イングランドサポーターと日本人のベッカムファンは応援がすごく、まるでホームで戦っているようでした。前半23分、イングランドのヘスキーのクロスをブラジルのDFルシオがトラップミスいたところをオーウェンが拾い先制ゴール。そこから、ブラジルは攻めに人数を裂き攻勢に転じます。左にリバウド、真ん中にロナウド、右にロナウジーニョと3RをFWに並べていたシステムを徐々に巧妙に崩してくる。3人が中央に絞ってきて、空いた両サイドにロベルト・カルロスとカフーがあがってきます上がったくる。そして3Rはポジションチェンジを繰り返したり、中盤に下がってボウルを受けたりとマークをかわそうとしますが、なかなかイングランドの堅い守備を崩すことができないまま、前半終了かと思われた、ロスタイム。ベッカムがキープしていたボールをロベルト・カルロスが鋭いタックルで奪い、そのボールを前線にフィード、ロナウジーニョがセンターサークル付近からドリブルで突進し、フェイントでマーカーをかわし、リバウドのマークを引き寄せておいて絶妙のタイミングでリバウドにラストパス。リバウドは得意の左足でゴール隅に流し込んだ。同点に追いつき前半は終了した。後半立ち上がりから、同点にした勢いのままブラジルは攻勢にでた。 後半開始早々の5分右サイドで得たフリーキックをロナウジーニョがけると、クロスを予測し少し前にポジションをとっていたイングランドGKシーマンの手の上をカーブ描いたボールは越え、ゴール隅に刺さった。ブラジルが逆転する。後半12分にはロナウジーニョにレッドカードが出され一発退場になる。会場ではリプレーの映像さえ流されず何が起こったのか?どうして退場なのか?全く解らなかった。1点のビハインドを追い、数的優位を得て、攻勢に転じるはずのイングランド、しかし今度は両サイドのロベルト・カルロスとカフーがDFに入りほとんど5バックで守りを固め、イングランドの攻撃に落ち着いて対処。イングランドのエリクソン監督はダイアー、バッセル、シュリンガムとFWを投入し、ロングボールを入れてくる戦術に。まだ十分に時間はあると思っていたのに、残りが10分を切ってしまった。ブラジルはマイボールになると個人技とパスでボールを巧みにつなぎ、どんどん時間を使ってゆく。ブラジルが王国のテクニックと、守りに入ったときの巧さ、試合運びの賢さを見せつけた。送っていました。そしてタイムアップ。タイムアップの後もイングランドサポーターは「イングランド、イングランド」と健闘を称え、ピッチを一周するイレブンに惜しみない声援を送っていました。
 試合が終わって会場を後にすると愛野駅周辺では入場できなかったブラジルサポーターが大喜びで盛り上がり我々を迎えてくれました。
 豊橋までの帰りの電車で、インドからやってきたターバンを巻いた人もいる数人のインド人のイングランドサポーターと一緒になりました。彼らの話を聞いて私が笑っていると、彼らの1人が話しかけてきました。「浜松は何番目の駅か?」「セネガルとトルコはどちらが勝つと思う?」「決勝のチケットを持っているか?譲ってくれないか?」「どこが優勝すると思う?」
 私はたどたどしい英語で答えました。私が「ドイツが優勝すると思う」と話すと、「ドイツは強いハート、スピリッツを持っている」と言っていました。やはり「ゲルマン魂」と呼ばれる精神力は世界的に有名なのだと思いました。彼らはバンコク経由で昨日、インドから関西空港に到着し、明日セネガルVSトルコを大阪で観戦し、翌日に帰ると話していました。彼らの旅行が有意義で日本でのワールドカップがよい思い出になれば幸いです。つかの間の国際交流でしたが、これもワールドカップの醍醐味でしょう。
 いよいよワールドカップも大詰めです。みなさん楽しんでください。

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