先日、2012年12月19日(水)に菅沼矯正歯科を臨時休診にさせていただき、愛知県名古屋市の名駅前にある名鉄グランドホテルで開催された中日本矯正歯科医会 第143回例会に出席してきました。
今年の12月は4日(火)と11日(火)に東京歯科大学千葉校舎に私が非常勤講師を務めてます歯科矯正学講座の第3学年の矯正歯科学の講義(チュートリアル)のために出張したため、臨時休診させていただいた。19日と併せて3週連続で、臨時休診させていただき診療日を変更させていただきました。患者さんには予約の点で、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
これが今年最後の出張でした。
今回の中日本矯正歯科医会の例会は矯正歯科治療中のう蝕予防に関する特別講演が2題行われました。とても勉強になる有意義な例会でした。
下記に例会スケジュールと抄録を掲載します。
例会スケジュール
12:30〜 受付 商社展示閲覧
13:00〜13:30 臨時総会&理事会報告
13:30〜14:40 特別講演
「再石灰化理論に基づく矯正歯科治療のすすめ
ー矯正歯科治療後のWS形成の改善を中心に−」
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔保健学 准教授 飯島洋一先生
14:40〜15:00 ブレイク&商社展示閲覧
15:00〜15:15 ショートセミナー(ジーシーオルソリー)
15:20〜16:50 特別講演
「White spot lesions in orthodotics
矯正歯科治療中のエナメル質の白濁」
メルボルン大学歯学部口腔衛生提携リサーチセンター シニア研究員
Dr.Nathan James Cochrane (ネイザン・コクラン先生)
17:00〜 懇親会
抄録
特別講演 「再石灰化理論に基づく矯正歯科治療のすすめ
ー矯正歯科治療後のWS形成の改善を中心に−」
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔保健学 准教授 飯島洋一先生
矯正歯科治療中にエナメル質白斑が形成されやすい。白斑はう窩を形成していないが、う蝕の初期症状であり、エナメル質表層下では脱灰が進行している。再石灰化促進のために脱灰で失われたミネラル成分(Ca/P/Fの各イオン)を適切に補い、校訓会のフッ化物濃度を常にう蝕予防に有効な低濃度に保てば、唾液中の過飽和CaやPにより病変部の脱灰された結晶うが再石灰化される。
特別講演 「White spot lesions in orthodotics
矯正歯科治療中のエナメル質の白濁」
メルボルン大学歯学部口腔衛生提携リサーチセンター シニア研究員
Dr.Nathan James Cochrane (ネイザン・コクラン先生)
矯正歯科治療中に2〜96%の患者にエナメル質の白濁が生じると数々の研究が指摘しているが、自然治癒量は微量である。種々の再石灰化促進剤が開発されるなかCPP-ACP(カゼイン・フォスフォペプチド非結晶性リン酸カルシウム)の効果は動物実験・臨床試験で確認されている。また白濁部の脆弱さは矯正歯科治療用接着剤除去時に大きな問題となるので各種の接着剤撤去方法を比較した実験も行った。
お二人の講演はとても勉強になり有益な情報でした。これから臨床で活用していきたいと思います。
「綺麗な歯並びで健康的な生活を!」
”For your Beautiful Smile & Healthy Life"
愛知県豊橋市の「菅沼矯正歯科」