2012年2月20日(月)は菅沼矯正歯科を休診させてただき、東京で開催されました私が所属する矯正歯科臨床研究会で症例発表してきました。
先週は診療で忙しい合間に発表準備をしていましたが、休診日に愛知県私立学校歯科医会の理事会などへの出張や、東京歯科大学同窓会の講演会や総会などもあり、きちんと仕上げる時間がありませんでしたので、前日の19日(日)に早めに上京してホテルに籠もってプレゼンテーションの仕上げをしました。
発表テーマは「先天欠如にどう対応するか?」と題したテーマで、片顎に複数歯の先天欠如歯を有する叢生患者さんに便宜抜歯歯牙を自家歯牙移植して、先天欠如部位を補って矯正歯科治療を行った症例を発表させていただきました。
最近、先天欠如症例が多くなっているように思います。しかも、1歯だけの先天欠如ならまだしも、複数歯の先天欠如があり矯正歯科治療方法の選択に迷う症例に遭遇します。欠如部分はインプラントやブリッジで補綴するという考えもなりますが、私の自信の考えとしては折角行う矯正歯科治療で先天欠如部の空隙を閉鎖を行い、補綴部分をなるべく少なくできればと考えています。一生使う歯や歯列・咬合を考えた上で患者さんにとって有益な方法をご提案できるように日々勉強しています。
今回発表させていただいた症例も、参加された先生方から大変高い評価をしていただきました。大変光栄に感じます。そして、この患者さんも既に動的矯正歯科治療が終了し保定観察も5年ぐらい経過していますが、今後もきちんとフォローアップしていかなければいけないと改めて思いました。
自家歯牙移植、そして抜歯歯牙を凍結保存しておき将来、その歯を移植歯にするティース・バンク、また、将来は歯の再生医療による再生歯の移植など今後考えられる選択肢は今後、増えてくるでしょう。
日進月歩の医療、矯正歯科医療に対応していくように、今後も日々努力したいかなければいけないと思った勉強会での発表でした。
「綺麗な歯並びで健康的な生活を!」
”For your Beautiful Smile & Healthy Life"
愛知県豊橋市の「菅沼矯正歯科」