「祝!サッカー日本代表ザックJAPAN アジアカップ優勝!」
手に汗握る120分間の死闘の末、サッカー日本代表ザックJAPANがオーストラリア代表を下し、アジアカップ4度目の優勝を成し遂げました。
この大会には、天皇杯などの日程から準備期間が少なく心配されました。大会に入っても初戦のヨルダン戦では終了間際に同点に追いつきやっと1-1にして勝ち点1を拾ってスタートしたグーループリーグでした。その後、納得できないような審判の判定に10人での試合を余儀なくされたりしながらも、グループリーグを1位で突破。地元カタールとの準々決勝でも、中東の笛と、1人少ない10人での戦いながら、香川の2ゴールと、終了間際、出場停止の内田の代わり出場した伊野波のゴールで逆転勝利を収め、準決勝に進出しました。
準決勝は宿敵韓国との真っ向勝負。この試合も審判の判定に一喜一憂した試合でした。延長戦で得たPKのキッカー本田のシュートがGKに止められましたが、こぼれたボールを香川と交代出場した細貝がたたき込んで2-1と逆転しました。延長後半には伊野波や本田拓などの守備的な選手を投入し守りきって終了の笛を待つだけでしたが、終了間際にフリーキックからゴール前の混戦で失点し「ドーハの悲劇」再びか?と思いました。
PK戦では2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会パラグアイ戦が思い浮かびましたが、精神的に成長した日本代表を見ることができました。試合中にPKを止められた本田が一番目のキッカー。本田は落ち着いて豪快に蹴り込み先行。その後、GK川島が「神の手」で2連続ストップし、韓国の3人目もゴールを外し、3-0でPK戦勝利、決勝に駒を進めました。
決勝戦はオーストラリア代表、オーストラリア代表にはどうしても2006ワールドカップドイツ大会での逆転負けの悪い思い出が・・・。そして、香川の骨折によるチーム離脱という悪いニュースも入ってきました。
迎えた決勝戦、今回も準決勝に続き、120分間の死闘となりました。ターニングポイントは後半10分過ぎの日本代表の選手交代。ザッケローニ監督は骨折によるチーム離脱の香川に代わって先発出場させたMF藤本に代えてDF岩政を投入します。今野と吉田のセンターバックのコンビから、岩政と吉田のセンターバックに代え、今野を左サイドバックに、左サイドバックの長友を左サイドハーフに上げ、岡崎のポジションを右に代えます。オーストラリアの両サイドからツートップのキューウェル、ケイヒルの2人に入るロングボールにてこずっていた所を、両サイドからの出所を、長友と岡崎で押さえ、そしてヘディングの強い岩政と吉田のセンターバックコンビに代えることで守備も安定しました。初めての布陣ながらきちんと機能し始めました。ザッケローニとそのコーチ陣の采配が光ったところです。そして、GK川島のファインセーブが何度もピンチを救いました。ついに延長後半の109分に左サイドを突破した長友のセンタリングに前田に代わって延長前半途中からワントップに入った李が左足で豪快にボレーシュートをたたき込みました。
終了間際のオーストラリアの猛攻を凌ぎきり、アジアカップをチーム一丸で手にしました。この3週間のアジアカップを通じて数々の劣勢を跳ね返してきて、精神的に成長した若き日本代表の姿が見ることができました。今回の優勝にはとても感動しました。
これからもザックJAPANの成長を応援し、見守っていきます。
この夏には南米アルゼンチンで開催されるコパ・アメリカに招待され、コロンビア代表、ボリビア代表、アルゼンチン代表と言った強豪とアウェーで真剣勝負に臨みます。強豪国とのアウェーでの真剣勝負を経て、ザックJAPANがさらに成長してくれる飛躍の1年になってくれることを願っています。
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